不動産営業マンが数字に追われる日々から抜け出す方法|実体験を交えた成功のステップ
不動産営業マンとして働く中で、多くの人が共通して抱える悩みがあります。それは「数字に追われ続けるプレッシャー」です。
私自身、入社1年目の頃は上司からの叱責、同期との比較、成果の見えない日々に押し潰されそうになっていました。しかし、ある転機をきっかけに考え方と行動を変えたことで、数字への苦手意識を克服できました。
なぜ不動産営業は数字に追われ続けるのか?
不動産業界は「契約1本あたりの単価が高い」ため、会社側は必然的に厳しい売上目標を設定します。そのため営業マンは常にノルマと隣り合わせで、以下のような状況に陥りがちです。
- 契約が取れないと自信を失い、焦りだけが募る
- 毎月ゼロからスタートするため、安定感がない
- 成果を出しても「次の数字」で評価される
特に新卒や中途で入って間もない人ほど、この数字の壁に悩まされるケースが多いです。
私が経験した「数字に押し潰されそうになった日々」
入社して半年間、私はまったく契約が取れませんでした。飛び込み営業で1日に100件以上回っても成果ゼロ。電話営業でもアポイントにつながらず、先輩や上司からは「やる気がないのか」と厳しい言葉を浴び続けました。
特に印象的だったのは、夏の暑い日にスーツ姿で飛び込み営業を続け、汗だくで断られ続けたときのことです。その日、帰り道でふと「自分はこの仕事に向いていないのでは?」とまで思いました。
転機となった「営業スタイルの見直し」
そんな私に転機を与えたのは、先輩のアドバイスでした。
「数を打つことも大事だが、見込み客を絞らなければ意味がない」
それ以降、私はただ闇雲に飛び込むのではなく、ターゲットを「投資用マンションを探している富裕層」に絞りました。きっかけは、過去の契約者リストを分析したところ、30代後半〜50代の経営者層が多かったからです。
実際に効果が出た営業手法
具体的に私が取り入れた手法は以下の3つです。
① データベース営業
既存の顧客や問い合わせリストを細かく整理し、「買う可能性の高い人」に集中してアプローチしました。その結果、ムダな飛び込み件数は減り、アポイント率は2倍に。
② ストーリートークを活用
営業トークの中で「自分の実体験」や「他の成功事例」を盛り込むようにしました。数字を並べるだけではなく、感情に訴えることで信頼感を得られるようになりました。
③ 信頼関係の構築を優先
「契約してもらうこと」よりも「まずは役立つ情報を提供すること」にシフトしました。例えば、不動産投資に関するリスク情報や税制優遇の話を事前に共有することで、顧客からの信頼が積み上がり、結果的に契約につながりました。
数字に追われないための心構え
私が学んだのは「数字は追いかけるものではなく、結果としてついてくるもの」だということです。そのためには以下の心構えが大切です。
- 「断られるのが当たり前」と割り切る
- 1件の契約ではなく「長期的な関係構築」に意識を置く
- 成功した先輩の営業スタイルを真似しつつ、自分流に落とし込む
まとめ:数字に追われるのではなく、数字を追わせる営業へ
不動産営業マンにとって、数字から完全に解放されることはありません。しかし、営業スタイルを見直すことで「数字に追われる」から「数字を追わせる」側に変わることは可能です。
私自身も、この転機以降は安定して契約を取れるようになり、月間トップセールスを記録できました。
もし今、あなたが「成果が出ない」「数字が怖い」と感じているなら、一度営業スタイルを見直してみてください。それが、数字に押し潰されない第一歩となります。
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